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第28話 食育―全ての保護者の皆様へ―

  • コラム

2月22日(日)、愛知県歯科医学大会に参加し高名な小児歯科医の岡崎 好秀 先生のご講演を拝聴しました。口腔機能から食育、そして小児歯科診療までの講演内容で、あっという間に過ぎた2時間でした。お子様をお持ちの全ての皆様に、2つのおすそわけです!

① 岡山大学にて岡崎先生らが行った調査。初めて小児歯科外来を訪れる患児の親に事前にアンケートをしました。「自分の子どもが上手に歯科診療を受けることが出来ると思うか」、という質問と「おやつを時間を決めて与えるか、好きな時に与えるか」という質問の2つを重ね合わせてみました。すると、「上手に出来ると思う」親は「おやつを時間を決めて与える」親で、「上手には出来ないと思う」親は「好きな時におやつを与える親」であることが多いことが分かったのです。つまり、3時のおやつを2時50分に食べても、3時に食べても栄養学的には同じ事ですが、子どもに対する教育、ということではまるで違うことになります。そこには、「我慢」が生じ「キレにくい」子どもに育つと考えられるからです。

② 質問です。ファストフードばかり食べてバナナうんちなのと、理想的な和食をいつも食べてべちゃべちゃうんちなのと、どちらが良いでしょうか?答えはどちらも良くない、です。しかし、私もファストフードはだめで和食が良いという教育をされてきました。そこには「栄養素学」しかなかったためと考えられます。体に良い食品(栄養素)の教育以降、咀嚼して嚥下するという所が欠落してきたのです。「日本顎咬合学会」のホームページを是非、ご覧下さい。(「噛む事は生きる事 幼児期篇」という動画です。もし現在のHPで公開していなくても検索キーワードで探せると思います)いま、摂食・嚥下に問題のある子どもが多いといいます。それには色々な原因があるのですが、離乳食開始頃からの問題が多いと思います。早く離乳食を安全に食べさせたいあまり、この動画のようなことになってしまうのだとしたら・・・・・。もしかすると、私たち歯科医療従事者は最も「食育」に近い存在の職種なのではないか、と考えさせられました。

 

 

 

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